新年の目標が叶わない理由

荒井 崇志です。

新年の目標はもうたてましたか?
毎年のように「今年こそ・・・」と思うのに、フタを開けてみると2,3ヶ月もたず、半年も経てば目標をたてたことすら忘れてしまっているという残念な話はよく聞く話です。

僕自身も過去何度も似たような失敗を繰り返してきたわけですが、考え方(マインドセット)を変えてから目標達成できるようになったんですね。もちろん目標のすべてを達成できるかと言われれば、まだまだなところはあります。でも、10個のうち2,3個達成できるようになったのはすごく大きいことです。

今日はそんな目標達成の考え方について、お伝えしたいと思います。

某トレーニングジムにて

「荒井さん、、、毎日忙しすぎて吐きそうです。。」

年末にジムのトレーナーが僕の横でボソッと呟いたこと。。理由を聞いてみると、12月1月は新規の会員さんがものすごく増えるんだそう。僕の方から見ても一目瞭然で、それはもう次から次へとひっきりなしに体験レッスンを受けにやってくるのですよ。

新年、新シーズン、新天地・・・「新しさ」は、人が行動するためのキッカケになります。聞くだけで気分爽快になるし、やってみるか!という気にさせてくれますよね。(なので、プロモーションをやるには絶好の機会というわけ)
僕の行っているジムは「初動負荷トレーニング」という、一風変わったトレーニングジムです。野球をやっている人なら、聞いたことはあるかもしれないですね。「イチローがやっているトレーニング」と言った方がわかりやすいかも。

筋肉を増やすというよりは関節の可動域を増やすためのトレーニングで、老若男女問わずできるのが特徴です。僕が通い始めてもう2年半くらいになるのですが、最初のキッカケは腰の痛みを解消したいと思って行ったのですよ。35歳くらいから、ふとした動作でギックリ腰になるようになりまして・・・なったことがある人はわかってくれると思いますけど、アレは辛いですよね。。泣きたくなる痛いもの、マジで。

トレーニングの甲斐もあってか、今では腰痛もすっかり善くなりました。もちろん何かの拍子で腰がしんどくなることもあります。でも、「ここをこうしたら改善される」というのがわかるようになったので、不安になることはないですね。むしろ、自分の調子のバロメーターになっています。
ジムには、それこそ小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで来ていますが、もちろんプロのアスリートもいて、有名どころだと今季メジャーリーグに挑戦する阪神タイガースの藤浪。何回か遭遇したことがあるけれど、マスクをしていても「藤浪だよね?」ってすぐにわかるくらいデカい。アスリートの評価をする時によく「体つきが違う」なんてことを言うけれど、目の前にすると「・・・だよね!」と実感します。

そんな化け物ようなアスリートと同じ機材で同じメニューをできるのが「初動負荷トレーニング」のおもしろいところではあるんだけれど、まぁマニアックなんですよ。だからね、毎月お金を払ってわざわざマニアックなトレーニングをしようという人たちには、僕は敬意を表したいのです。自分の体のメンテナンスにお金を払えるって、前向きですごく素敵なことだと思うから。

とはいえ、、、せっかくアクションを起こしたのに続けられない人がいるのは、とても残念なことです。「合う/合わない」の問題は、もちろんあるでしょう。人間なのでそれは仕方が無いことです。自分には合わないとわかっただけで良しとして、次に行くしかない。一方で、続けたい気持ちはあるのになぜか続けられなくなってしまう・・・それって何なんでしょう?

これからする話は、トレーニングに関してだけではなく、仕事に関してもいえることなので、よかったら参考にしてみてください。

行動できなくなる3つの原因

新しい年を迎えて心機一転。今年一年の目標を考える人も多いでしょう。みんなの目標が全部叶えば良いのですが、たいていの場合「絵に描いた餅」になって終わります。というより、半年経つと立てた目標すら忘れちゃっているなんてことも往々にしてあり得ます。

なぜこういうことになってしまうのかというと、単に行動しないから。実際のところは行動”しない”のではなく、行動”できない”と言った方が正しいかもしれない。
行動できなくなる原因は主に3つあると、僕は考えています。

・具体的でない目標
・デカすぎる目標
・同時進行の目標

原因その1:具体的でない目標

まずひとつめの「具体的でない目標」。目標をたてて取り組もうとするのは、大変すばらしいことです。大人になっても自分で目標をたてて、実行しようとする人は向上心の高い人だと思います。でも、漠然とした目標だとその時点で実現できる可能性が低くなってしまうのです。

「ダイエットする!」「家族でハワイに行く!」「お金を貯める!」なんてのがその典型だろう。(お恥ずかしい話、この3つはどれも僕が過去にたててきた目標です)もちろんそれで達成できているのなら、否定はしない。ぜひ続けてがんばってほしい。でもそうでないなら、悪しき思考にしかならないと今では思います。

目標にたいして「いつまでに、どのくらい?」と問うてみる。ダイエットなら「3ヶ月で5kgやせる」みたいな感じで、数値化してやるのだ。そうすると目標までの道のりがわかりやすくなる。

原因その2:デカすぎる目標

自分にとってデカすぎる、大きすぎる目標もまたその達成を阻む障がいになります。それが仮に具体的な目標だったとしても、です。

箱根路を走るランナーレベルなら、マラソンの距離(42km超)を走るのはそう難しい話ではない。時計を気にしだしたらキリがないけれど、走るだけの体力は充分にある。なぜなら、彼らは日々練習しているし、そのやり方も熟知しているから。ちなみに箱根駅伝にでる選手となると、ピークの12月は750kmくらいはふつうに走り込みをする。1日に換算すると25kmだ。

それがどうだろう?ふだんほとんど何もしていないに等しいレベルの人間にとって、いきなりマラソンを走るのは相当に難易度が高い。2,3km軽く走るだけでも、息は上がり足がフラつくことだろう。生まれたての子鹿のように、膝がカクカクしてまっすぐ歩けなくなる。(なんでそんなことがわかるのかって?僕がその体験者だからだ)マラソンを走るためにはそれなりの筋肉と精神力が要る。それにランニング時に膝に与える負担は、体重の5~7倍と言われている。1kg落とせばその分だけ負担も軽くなる。場合によっては、先に減量が必要かもしれない。

原因その3:同時進行の目標

このブログの読者賢君は、非常に勉強熱心な人たちだと思います。「活字離れ」が進む今の世の中で希有な存在ですよ。電車に乗っていても、本や新聞を読んでいる人なんてほとんどいない。20人いたら1人いるかいないかじゃないかなと思います。大人連中も含めて、たいていゲームをやっていますからね。

勉強熱心だからこそ、「あれができるな!」「これもじゃん!」「いけるかも!」・・・みたいな具合に、アイデアがふつふつと湧き出てくることでしょう。これ自体はとても良いことですよね。

じゃあやってみようかとなるわけですが、実はそこには罠も潜んでいます。「あれもしたい、これもしたい」と、やりたいことがたくさんある人は要注意です。

思いついたアイデアはすぐに実践してみたいし、すぐに成果もほしい。個人事業主やひとり社長なら誰しもが思うこと。でも、手が早いのはすばらしいことですが、同時に複数のアイデアを実行に移すのはいただけません。たいていの場合、どれも成果がでないままで終わるからです。

WEBで挫折する理由

「WEB集客をはじめる!」。今の時代には不可欠な要素だろうし、やろうとするのはすばらしいこと。にもかかわらず、多くの人が途中で挫折してしまうのはなぜか?・・・目標が大きすぎるからです。

WEBでの集客はサイトを立ち上げて終わりではない。むしろそこからが始まりだ。

集客しようとするからには、見込客のメールアドレスなどの連絡先を取得するためのページ(ランディングページ、正確にはスクイーズページという)が要るし、そのためのオファーも要る。ここでいう「オファー」というのは、本を無料でプレゼントするとか、無料セミナーに招待するとか、やり方はいろいろある。

それにくわえて、誰が作ったどんなサイトなのかを知ってもらうためには、記事の更新(ブログ)も必須になってくる。当然、ブログの記事を書いただけでは大多数の人は見てくれない、というより更新されたことすら知らない。そうであるならこちらから知らせてやらなければならない。メルマガを送るとか、YouTubeで配信するとか、インスタに投稿するとか・・・これについてもやり方はいろいろある。

そうやって見込客との距離が近づいたところで、商品の案内をする(フロントエンド)。「コーチング」「〇〇教室」「□□体験会」・・・など。そのための案内ページも必要になる。そこに来てくれた見込客にたいして、利益商品の案内をするという流れだ(バックエンド)。

僕の感覚でいうと、サイトの立ち上げからオファーにたいして導線を作るまで、手の早い人でも3~4ヶ月はかかると思う。1年かかっても全然おかしくはない。だって、今まで聞いたことがないような専門用語が次々と出てくるから、それを自分で調べてひとつひとつ潰していっていたら、そりゃ時間がかかりますよね。だからこそ、本気でやりたいなら1日でも早くやらなきゃいけない。

このように「WEB集客」と一口で言ってもやることが複数存在する。今自分がどの部分をやっているのか、あるいはやろうとしているのかを把握するのは大事なことだ。

小さく小さく、より小さく。

「カルビ」「タン」「ミノ」「リブロース」「サーロイン」「ヒレ」・・・焼き肉を食べに行った時、僕らは必ず部位ごとに注文しているはずだ。これがもし、目の前に牛をまるごと一頭だされたらどうなるだろうか?ほとんどの人は困り果てて、唖然とするはずだ。美味しくいただくにはあまりにもデカすぎるから。

そういう時は大きな塊(チャンク, chunk)をパーツごとに細かく分けてやらないといけない。これを「チャンクダウン」という。(チャンクというのは、もともとは心理学の言葉で「情報の塊」の意味)大きな塊を細分化するとやることが明確になる。明確になれば、あとは手を動かして進めるだけだ。

たとえば「WEB集客」という大きな塊を、オファー/ランディングページ/ブログ/SNS/メルマガ・・・といったパーツごとに細分化して、ひとつひとつ立ち上げていくイメージだ。小さく小さく、より小さく。

やってみるとわかるのだけれど、小さな目標でも達成できると自信につながる。そうすると、どんどん先に進める。これは良い意味での副作用になるので、ぜひやってみてほしい。

最後に大事なこと、、、

ここまで読んでいただいたらわかるように、目標が叶わない原因はあなたの人格に問題あるのではなく、考え方・やり方に問題があるのです。目標が頓挫したからといって、「自分はダメな人間だ」などと決して思わないでほしい。自分には合わなかったからかもしれないし、別の原因があったのかもしれない。結果は結果として受け止めて、次へ行こう。次はもっとうまくやれるはずだ。

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